2010年2月22日月曜日

ニューヨークの住居

引越しつながりで、住居について書きたいと思います。

ニューヨークの住居は一言でいうと古いです。

小さい頃から父の仕事の関係もあり、図面に囲まれて育った私は図面を見たり建築物を見るのが結構好きです。

日本は湿度も高い上に、地震もあるので住居を建て直すことも多く、日本の建築技術は世界的に見てもとても高い位置にあると思います。

つまり新築の建造物がとても多いです。

私は3年間ニューヨークに住んでいて所謂一戸建てを建てているのを見たことが一度もありません。

リノベートといって、内装することはあっても建物全部を壊して一から作り直すというのを見たことは本当にないです。

マンハッタンに行けば、高層ビルを建てているということはありますが民間レベルでアパートや家を建てているのをみるのは本当にありません。

乾燥していて、地震なんてないニューヨークでは建物自体が痛むようなこともあんまりなく築50年以上の家なんてザラなんでしょうね。

内装、改築を積み重ねているので建物に関しても精巧さにかけます。

床にビー玉置けば転がります。

間取りもドアとドアがぶつかってしまったり収納や窓がおかしな場所についていたりします。

最初は欠陥住宅っ!!っと大変驚きましたが、どこに行ってもそうなので慣れてしまいました。

逆に中には凄い掘り出し物もあったりします。

さて、住居を探すにあたって大きく分けて2つです。
1、タウンハウス(一戸建て)
2、アパート(ビル)

タウンハウスは大抵大家さんが1階もしくは2階に住んでいるので、その他の階を借りるとか借りた部屋を数人でシェアすることが出来ます。

アパートであっても同じように自分ひとりで借りるかもしくは借りた部屋をシェアをするということがNYでは一般的です。

タウンハウスであると、光熱費やインターネットがその家に住む大家さんが支払うので全て込みもしくは部分的に負担(電気代、インターネットなど)ですが、アパートの場合は自分で支払います。

NYは水道代が安いのでアパートでも大家さんが負担してくれることがほとんどです。

暖房に関しては、セントラルヒーティングシステムというのを採用しているところが数多く残っています。

どういうのかというと、早い話が自分で暖房を調節できないのです。

大家さんが暖房をつけると住居人全員の部屋の暖房が一気について同じ温度になります。

これには法律もあって、大家さんはアパートを常に一定の温度に保たなければならないと決まっています。

古い建造物ならではのスーパーアナログなシステムですが、これのおかげで暖房費が大家さん持ちという物件も数多くあります。

住まいに関する日本語での情報はメトロページが便利でした。
http://www.metropagesjapan.com/living/housing/index.html

つまり、アパートだと大抵の場合ガス・電気・インターネットは自分持ちになるということです。

毎日お風呂に入りたい日本人には水道代(温水も含みます)が大家さん持ちは非常にありがたいです。

私が今度住むアパートもセントラルヒーティングシステムの築50年くらいの古いアパートです。

このタイプの古いアパートはレンガつくりで窓の外に階段があるタイプです。

ドラマ、フレンズのセットのアパートやプリティーウーマンの最後のシーンにリチャード・ギアがジュリア・ロバーツが住む部屋まで上がっていく階段があるようなやつです。

最初は、映画で見たあの素敵なつくり!って思ってましたが、あの階段は非常口です。

火事の時はこれから降りるのかぁって真剣に考えると、弱そうで心細く感じます。

古さもあって良い意味では、趣があります(いとをかし)が、なにかあったときは修理が必要です。

まるで待ってましたとばかりに家から歩いて5,6分のところにHome Depotというホームセンターがあり家の修理の材料は全て揃いそうです。

アメリカ人の凄いところは、何でも自分で修理するところです。

これってやっぱりアメリカ人が基本的にみんな古い家に住んでいるからなんでしょうかね?

日本人って器用なのに、あんまり家を直すって自分でしないですよね。

まぁ、身に着けて悪いスキルではないので自分で家のちょっとしたことでも修理できるようになりたいですね。

日本に帰って仕事がなくてもガテン系で食べていけるかも!

なんて、この不景気じゃ笑えないギャグだ~。

0 件のコメント: