かなり大きな山で3州くらいにまたがっています。
今回のキャンプの目的は、アディロンダックの中でも一番高いDix Mountain(ディックスマウンテン)に登ること。
山登りのプロ級の友達(富士山の公認ツアーガイドしてました)いわく、それでも奥多摩レベルの中級の山らしいですが。
いつも山登りの際は一緒のアメリカ人夫婦と行ったのですが、この二人が熊がでると始終怖がっていて大変でした。
山登りのプロの友人がDix Mountainは高いといっても1400mレベルで山全体の高さからいえば低山に入るからそんなところで熊は出ないし、出るといわれてても99パーセントの確立で出ないよと何度も説得しても全然信用せず、リュックサックに熊よけの鈴をつけ、山登りの最中ずっと歌を歌い続けていました。
3日間のキャンプの初日はアディロンダックの山付近まで車で行き、山の駐車場からキャンプサイトまで大体1時間くらいの道をテントなどを背負って行きました。(NY州内とはいっても、マンハッタンからは車で約5時間かかる場所です。)
初日、テント場についてテントを張ると、
「よし、じゃあBear Line(ベアライン)をつくりに行こう!」と夫婦が森の中へ。
そうです、熊はにおいに敏感なので夜テントで寝る際に食べ物をテントの中に入れておくとそれにつられてきてしまうので、テントとは離れたところに木と木の間に荷物を吊るしておく必要があるのです!
ってどんだけ熊だらけの山にいるつもりなんだね・・・・・。
このベアラインを作るのに、高い木と木の間にロープを張るのですが、このロープを張るのに時間がかかる。
何度も石にロープを巻いたものを木の枝、目がけて投げるのですが、なかなか思うように石が枝の間にかかってくれないんですね。
私はこれに1時間くらいかかっているのをあきれた目で見ていたら、木にぶつかって跳ね返ってきた石が頭上から降ってきて危うく頭を石で打つところでした。
急いで心配顔で駆け寄って「Are you all right?」と聞く奥さんに、引きつり笑顔で「yeah...I'm Ok..」と答えつつ
『おいおい、熊対策ってここで出血して救急車だよ!』と心の中で悪態をついていると、ロープがかかったらしくそそくさと本日の夕食以外の食べ物をベアラインにいれはじめました。
よく見ると、歯磨き粉や救急セットなんかもいれているので「なんでそんなものまで入れてるの?」
と聞くと、「食べ物もそうだけど、熊は強いにおいに敏感だから歯磨き粉も例外じゃないよ」と旦那さん。
そこで無言になる友人と私。
無言のうちに、私達はそんなものまで入れたくない・・・・・という思いが友人と通じ、
「君らのも・・・・・」といわれる前に、
「よし、じゃあベアラインを木の上につるそっか!」と進行していく友人と私でした。
明日へ続く。
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