2010年8月15日日曜日

Dix Mountain(ディックスマウンテン) -山の歌-

さて今日は山登り本番。

実は日本で山登りをほとんどしたことがないので、かなり不安だったのですがやはり都会から離れて森の中にくるって本当に気持ちがいいものですよね。

そういう意味では、山登りを誘ってくれたこの夫婦には本当に感謝しています。

人としても親切だし、とってもいい人達なのです。

が・・・・・・・今回のある事を除いては、です。

とにかく、熊が出る。襲ってくると固く信じ込んでいるので山を登っている最中もずっと音を鳴らしつづける、歌い続ける。。。

そうすることで、熊は人間を恐れて寄ってこないそうです。

さすがに頂上付近までくると、歌を歌い続けた疲労で、

「私達ばっかり歌ってたからあなた達も何か山の唄、歌って!」と奥さんから突然の要求。

山の唄なんて突然言われても思いつかないものです。

私「うーん、そうだな・・・。オー牧場はみーどーりー♪」
私「あ、牧場だね。」友人「うん。」
私「ある日、パパと二人で~語りあったさー♪」
友人「悲しすぎるよ。グリーングリーンって山じゃなくて丘だし」 私「・・・・・そうだね。」
私「山ってつく歌・・・・・山・・・」
友人「山を越えー谷を超えー!ぼくらの町へやってきたーハットリ君がやってきたー!

"山"のつく唄で思いついたのがこれしかありませんでした。

なんで二人の日本人がNYの山奥でハットリ君を歌わされているのか。

「Sounds good!何の歌?」と奥さん。

私・友人「・・・・・忍者・ハットリ君の歌だよ・・・・」

奥さん「え?忍者の歌?Cool ねぇ!」

私・友人「ははは・・・・」

説明する元気もなく、乾いた笑いだけがこだましました。

ただもくもくと登ってればよかったと激しく後悔。

最後の登りは岩ばかりになり相当きつかったのですが、その分登り甲斐もあり手ごたえ十分で頂上につきました。

頂上は見晴らしがよく、達成感十分!やっぱり山登りにきてよかったと思いました。

さて、下りも同じように歌って叫んで。。。。。

小川のせせらぎや木々のさえずりが聞こえません。

下山途中からキレはじめた私を『あと少しでこれも終わるから!』となだめる友人。

夫婦にも疲れが出てきたと見え、旦那さんはかなりピリピリしていました。

まさに一触即発状態で迎えた夕食の準備で、キャンプファイヤーをつけるか調理を先にはじめるかでの意見の食い違いで爆発!

さすがに、熊なんかでないよ!とは言いませんでしたが、

熊対策の一連の行動にうんざりしていたので、それからはほぼ無言状態で夕食を終えました。

夕食後に雨が降ってきて、荷物をベアラインに吊るしにいくかどうするかを話し合っているときに

「食べ物をテントの中に入れて寝るくらいだったら、私はテントの外で寝るから!」

と言い切った奥さんを前に一同無言で荷物をまとめベアラインへ。

『明日で最後、帰るだけ・・・・・。』これを呪文にその日を終わらせました。

明日へ続く。

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